40代のおっさんが「SEKAI NO OWARI」「サカナクション」「ゲスの極み乙女」を聴く。

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いやぁ便利な時代になったものですね。こんなに手軽に音楽が聴ける時代になるなんて。
最も夢中になっていた、10代、20代のこんなんだったら、まさしく天国ヤァ〜とうかれて、一日中聴きまくって、廃人になってたかもしれない。

 

そんな私は60〜80年代の英米ロック・ポップスをとくに好んで、今も聞いている。
現在はやっている音楽にはまったく興味がなくなって久しく、邦楽なんかも、まったく耳にはいってこなくなってしまった。
実際、たまたま耳にはいったところで、新鮮さも感じれず、どれもが、過去の曲の焼き直しのように思えてしまう。という感じの昨今だったんですが。
ええと。きっかけはオザケンこと小沢健二でした。
彼はフリッパーズ・ギターが好きだったこともあり聞いてたんだけど。
今年に入って、そろそろ子供にお父さんが働いているところを見せたくなってきたのでしょうか、復活したじゃないですか。「流動体について」とかいう曲で。それに続く新曲「フクロウの声が聞こえる」ってのが9月に出てたんですよ。
前作はピンとこなかったけど、これはかなり気に入ってしまって、とくにビートズルズライクなサウンドがいいな、と。
でもオザケンって、あまりビートルズとか通過してなかったような? とか思ったわけです。とするとコラボしているセカオワの持ち味なのかなあ? と。

 

そこで冒頭の感想へ戻るわけですよ。ええ。なにしろユーチューブですぐに視聴できちゃうんですから。
ええ。聴いてみましたよ。SEKAI NO OWARI
とりあえずは、検索して出てきた上位の方から4曲ほどを。
ふーん。って感想でした。ボーカルの甘えたような歌い方が、なんか少し苦手ですけど。楽曲自体はせつなげで、こう情緒にうったえかけてくるところがあって。いいな、と。思春期特有の病んでる感もあり、10代だったらはまってたかもしれません。
サウンドづくりが、とくにいいと思ったかな。バンドが一丸となり、じわじわともりあっていくところとか、音の感触とかが好みではありました。
でもねえ、メロディが弱いかな。いや、グッとくるポイントは押さえてはいると思うだけど。でもね、もう一発。歌謡曲で育った世代としましては、サビあたりで、売れ線なメロで盛り上がってほしいわけですよ。それがない。だから非常にもったいない気がしましたね。ええ。

 

とはいえなかなかよかったんで、オススメとして横に表示されたた、最近の他のバンド。名前は知ってるけど、みたいなのを引き続き、聴いてみました。
サカナクション
まずボーカルの人かっこいい、と思ったよ。顔もスタイルも髪型もファッションも。
歌い方も迫力があって、説得力ありますし。ステージ映えするっていうか、さぞ絵になることでしょうね。
このビジュアル面で、もうすでに、「オッケー、あんたの勝ちだ」とか思いました。
サウンドのほうは、八十年代のニューウェーブ路線の最新アップデート版という感じなのかな。テクノとロックを融合させたような、ええ。テクノ好きな私にしてみれば、好みなものでした。けっこういいかもしれない。
と思ったけれども、これもまたメロディが弱い。
いきそうで、いかない感じ? そこでもひと押し、いってくれたら昇天できるのに、みたいな。もどかしさをおぼえてしまった。
何なんだろう? これって意図的なの。最近のはやりなんだろうか。あえて下手なサビをつくらないというのは。

 

そして最後はゲスの極み乙女
ベッキーとの一件で、一躍ヒールな存在として、その歌以上に、世間では有名になってしまった川谷絵音さんひきいるバンドですけど。
ボーカルの川谷さんの、スカしてる感じ? がどうも苦手だな、と思って最初見てたんだけど……。あれ、悪くない……いいじゃん……好きかも。ってなってしまった。
ラップのような早口ボーカル、所々ひっかかる変な歌詞、それぞれの個性をいかした巧みなバンドの面々による演奏。そしてなにより、キャッチーなサビ部分のメロディ。いわゆる一回聴くと脳内でループしちゃうみたいな、印象に残るもので。これですよ。私が求めていたものは、みたいな。

 

というわけで、わりと新しめの日本のバンドを三組、聴いてみたんだけど。
個人的に良かったのは、意外にも「ゲスの極み乙女」でした。
とくに作詞作曲をしている川谷さんは、売れる曲をつくる才能を持っているな、と思いましたねぃ。
それこそ、数年たったあとでも、老若男女誰もが知ってる、みたいな、ポップス史に残るような曲を、つくれるポテンシャルを秘めているな、と。そんな気がしたんだけど。
例のスキャンダルからのバッシングにもめげることなく、良い曲をバンバンと作ってもらいたいもんです。

 

そんなこんなで、上から目線でサーセンでした! 以上ですっ!

あと余談ですけど、どのバンドも男女が平等な感じで、存在しているのが、おっさんからすると新鮮でした。70、80年代はバンドというと、メンバーは男、もしく女だけ。たまにむさい男の中に、紅一点居心地わるそうに女子がいる、ってのが普通だったんで。
そのあたり、時代の変化を感じますねぃ。