股関節痛になやまされ


昨年、ミュージシャンのプリンスが亡くなりました。
好きなミュージシャンの1人であったので、その訃報には大変おどろき、悲しみにおそわれたのですが、興味をひかれたの、その死因。
なんと死ぬ数年前から、プリンスは、ライブにおける激しいダンス・パーフォマンス(大胆な開脚開き)の弊害によるものか、股関節痛になやまされ、その痛み止めとして、使用していた鎮痛剤「フェンタニル」をあやまって過剰摂取したための中毒によって、死に至ったというのです。
これはまったく他人事ではない。というのも、ちょうどその当時、私も股関節痛になやまされていたからでした。

 

私の場合、以前から、右足の付け根前方部、(ビートたけしのコマネチによるV字ラインのとこですね)に違和感があって、長時間歩いたりすると、そこの部分に鈍痛がはしるというか、張るような感じがありました。
そうした感じは年齢とともに、じょじょに大きくなって、ある時からはっきりと痛むようになっていたんです。
そしてついにその日が来てしまうわけです。
それは散歩している時でした。行程の半分くらい、20分ほど歩いた頃、股関節が痛み始めたと思ったら、またたくまに堪え難いほどにまでなって、まったくその場から動けなくなってしまったのです。
痛みの感じはどういえばいいのか、関節が丸ごと外れてしまったような痛さででした。
脂汗が全身にうかんできて、ヤバイよヤバイよ、と出川哲朗ばりに困惑していたことを覚えています。
しばらく間その場にうずくまり、痛みが少しひいてから、そろそろと片足をひきずりつつ、ようやく家に帰り着いたのですが、時計をみれば、いつもの倍近くの時間がたっていました。


それ以来、怖くなってしまい、散歩に出ることもできなくなってしまったのですが、幸いだったのは、普通に仕事して生活している範囲内、では問題なく歩行することができることでした。
ネットで調べてみると、案外同じ症状に悩まされている人は多くいて、主には関節をつなぐクッションの役割をしている所がすり減って機能が低下し、痛みを生ずる変形性股関節症というものと、過酷な運動などによって、股関節に負担がかかって痛みを生ずるグロインペイン症候群という二つがあるということでした。
残念なのはどちらにしても完治せることはできず、リハビリや日常生活を改善して、痛みを軽減し、それ以上悪化しないよう気をつけることしかないことでした。そして最悪の場合、人工股関節に置き換えるしかないということで、ひどく落胆したものです。
とりあえず、医者に診てもらおう。そう決意したのですが、不思議なもんで、そう決めたとたん、痛みはなくなっていました。
本来なら、それは一時的な小休止的なもので、やはり診てもらった方がいいのでしょうが、何だか面倒くさくなって今にいたっています。


一応、今は、違和感こそあるものの、散歩もできるようになり、日常生活にも不備はありません。
しかしそれでも気をつけていることがあって、それは、

  • 椅子にすわる時に足を組まない

    f:id:juju68-sn:20170923144953j:plain

  • 立っている時は、両足に均等に重心をおくよう心がける。

     

    f:id:juju68-sn:20170926162858j:plain

  • 女の子座りとか、変なポーズで座らない。

    f:id:juju68-sn:20170923145054j:plain

  • 寝る時に片足をくの字にしない。

    f:id:juju68-sn:20170923145118j:plain

あと予防として、貧乏ゆすりがいいらしく、足を振動させることで、股関節のすべりをスムーズにする効果があるというのです。

といったあたりを意識してやっています。
やはりいつまでも自分の足で歩くことができる。それって当たり前のように思っているが、とても幸せなことだと実感しました。
実際あれ以来、足の不自由な人、それにかぎらず、身体的に、精神的に、ハンデをかかえている人を見る目が変わった気がします。
社会には自分の知らないところで弱者が存在している。そのことを常に念頭においておきたいものです。
そうした意味では、ああいう目にあって、よかったのかもしれません。でなければ、そうしたことに気づかずに過ごしていたでしょうから。

 

それにしても、世間的に、芸能人とか、骨折したとか負傷したとか、最近よく聞く気がします。現代人は骨がもろくなっているのかもしれません。
となると栄養バランスには、今以上、気をつけていかなければ。

以上ですっ!